※超音波CTを用いた頭蓋内撮像法の開発 2024年1月~2024年7月 >>
医療/リング型超音波画像診断装置
現在、X線CT、MRI、超音波などの断層像撮像は全身の疾患診断に必須ですが、小児の頭蓋内撮像には有効な手段が限られています。
小児頭蓋内撮像が可能になると、子供に多い転倒時の脳損傷評価、新生児仮死に伴う脳障害の評価他、多様な臨床用途が考えられます。
我々は頭蓋内超音波撮像の実現方法として、超音波CTに着目しました。
超音波CTは1970年代にメイヨクリニックのGreenleafによって提唱された約2000個の素子からなるリングアレイを用いて撮像する断層像撮像法ですが、複雑な伝搬路を解くことが当時の計算機の性能では困難であり、実用化に至っていません。
本研究では小児頭蓋内撮像を実現する超音波CT技術の開発を目的とします。
試作超音波CTシステムと頭蓋骨模擬ファントムや頭蓋骨像に関する対象疾患の抽出や診断画像に求める性能指標の検討を標本等を用いた撮像アルゴリズムの開発、小児頭蓋内撮行います。
【試作した超音波CT装置】
【頭蓋骨模擬ファントムを用いた撮像結果】
共同研究者
東京医科歯科大学(藤岡友之氏)、超音波CT装置メーカ:㈱Lily MedTech(東隆氏)、東北大学(荒川元孝氏)、都立大学(関根紀夫氏、伊藤恵理子氏)